お客はお店にいきたくない>客の望みとは>心を変化させる事> 店舗 > 店舗編2 >店舗に金をかけるな>看板は儲ける道具である
心を変化させる 「事」について
さて、 事 についてですが
事とは 国語辞典によりますと 「考えの対象となる現象」 ということす。
現象には 自然現象と社会現象とあります。
自然現象に影響されるのは、生理的な心で、
比較的、推測がしやすい部分です。
自然現象は、心を変化させる
暑い夏は、クーラーが売れますし、寒い冬は防寒具が売れる。
雨が続けば憂鬱で、買い物に行く気持ちも萎えます。
このように、単純につかめる面もありますが
つかみきれない部分も、当然ありますから経営者は、常にアンテナを張り
研究し続けなければならないのは、当然です。
たとえば、ある喫茶店の軽食ランチで、その日に限って
カレーライスばかり、連続18食も続いたことがあるそうです。
何がそうさせるのか、本人にもわからない不思議なこともあるのです。
心は脳のはたらきなのですが、自分の心なのに
思うようにならないところが、実に不思議に思います。
社会現象も心を変える
次に、社会現象ですが
ご存知の通り、政治、経済、文化のあらゆる方面で、
時代が変わるような大きな変化が起こっています。
自然現象からは、もちろんのこと、世界のあらゆる出来事が
この社会に多重的、多面的に影響をおよぼし、実に複雑に変化をしていく。
変化が、次の変化をよびおこし、原因と結果がどのようにつながっているのか
とても見えにくい。
とはいえ、原因と結果の法則は変わりませんから、
それに基づいて、自分の頭で紐解いていくほかはありません。
そこらへんを少し見てみましょう。
不況が変えた心
* 永い不況は、自然保護運動と相まって、リサイクル屋さんを活気付けました。
バブル時の、それいけドンドンの時代には、リサイクルなんて汚らしいと
思われていたくらい、みんなは見向きもしませんでした。
それがいまでは、時代のトレンドであるかのごとく、
社会に 望まれる 必要な存在として、堂々と看板を出して
十分に経営が成り立つ時代になっているのです。
*車業界も変わりましたね。
車は男のステータスを現すものとして、かっこいい高級車が
かっては人気がありましたが、いまは不況の最中
エコロジーブームと相まって小型車に人気が移ってきました。
若者は、もはや車には興味がなくなってきた感もあります。
もっとも、仕事がなくて、給料も減らされて、
それどころではないのが実情のようです。
「貧すれば鈍する」の言い回しがピッタリの昨今の状況です。
* 100円ショップも、不況時代が生んだ商売であります。
不況という社会現象から、みんなの 望み は
安い商品がほしいというように変化し
100円ショップという商売を生み出しました。
* 小泉内閣の「改革政策」は
IT導入などで進化した産業基盤の上に
グローバル経済社会をつくる必要がある、ということから
各方面の規制を取り払い、競争原理を軸にした市場経済を
活性化させていきました。
こうした社会現象が心を変えていった
その結果、地域の商店は、
ITで仕入れ管理等のできる大手のスーパーや、
各種チエーン店にお客を奪われてしまいました。
勝ち組、負け組みといわれる業界様相が表面化してきて、
これまでの地域密着型の商店は負け組みとして、
姿を消していったのです。
* しかしその一方で、大型店の持つ欠点であるところの、
マニュアル化された応対で、温かみを感じることができない、
また広すぎて商品を探すのに手間がかかる、
駐車場から売り場まで遠くて、身体の弱い人には不便、
といったところの隙間をぬって、コミュニケーションのできる、
温かみの在る、個性的なお店が、求められるようになります。
このような社会の動きは、さまざまな人間模様を織り成して
ドラマチックな出来事、悲劇、喜劇を生み出していったことでありましょう。
そうしたことが、お客の心を変えていく社会現象であるのです。
なお今後、インターネットも、光ケーブル等のインフラ整備がすすむことにより
いっそう普及し、ネット販売などもより日常化していくことでしょう。
テレビショッピングも普及して、倍々ゲームのごとく成長しています。
インターネット、携帯電話、テレビショッピング、カタログ通販、地域情報誌
などの情報源はいまや、あちこちに氾濫しています。
こうしたネット系のショップが、ITを基盤に隆盛してきているのです。
この市場経済を成り立たせるのには、当然、物流方面の充足拡大も必要なことです。
つまり、お店を必要としない、メーカー直の販売システムなので、
商品等は、トラックなどでお客のところに届けられるということになりますね。
したがって、物流方面の充足拡大が必要となっていくのです。
これも今や、日本列島いたるところに物流拠点ができて、
物流列島といわれるほどまでに、なってきています。
この物流の、申し子ともいわれるコンビニは、
道路のあちこちに、立ち並んでいます。
このコンビニも、IT導入の最先端業界なのです。
まだまだ社会は
こうした方向への流れはまだまだ、加速していくであろうことは
まちがいありません。
産業の進歩は、政治も社会も変えていきます。
その産業を変えていく元は科学の発達であります。
科学は産業を変え、政治を変え、心を変えていく大本でもあるのです。
さあ、この先はどんな社会、どんな時代が待ち受けているのでしょうか。
経営者は常に、この激変、進歩する社会のなかで、
お客の心がどう変わっていくのか、それが自分の商売にどのように
つながるのかを探求し、利益の生み出し方をあみだしていかなくてはならないのです。
その意味で、経営者は人類未踏の地を探検する、孤独な探検家なのであります。
とにかく、こうして 「心はモノ事によって変化させられている」
モノ事で心はコロコロ変わるものである。
こうしたモノ事と心の関係を認識し、自分の事業と結び付けていく事が
経営戦略であるということであるということは前に書きましたが
ご理解願えましたでしょうか。
さあ、ここからが私の伝えたい大切なところに入っていきます。
興味ある方は
クリック